あおいしか

創作

彼らの旅 私の旅 ある夜の会話

「おう、来たか」「ええ、来たわ」「なんかいつもと違うな、何かあった?」「うん、ふと考えたのよ。コンカツしようかと」「え?なに?とんかつ食いたいって?」「違うわよ、コンカツよ。こんにゃくのコンにとんかつのトン」「え?だから、とんかつだろ?」「...
創作

彼らの旅 私の旅 旅の計画

「北海道、行けたらいいわね」「そうだな、こういのはどうだ?」マスターが言うには、行きか帰りのフェリーと旅の途中の宿一ヶ所を共通にして、あとは自由にそれぞれが旅をするという提案だ。それ以外のそれぞれの旅の行程は明かさない。大抵どこかのスポット...
とあるbarの物語

彼らの旅 私の旅 旅の予感

「みんなで北海道か。それもいいな」「なんか、ワクワクしちゃうわね」「私もっともっと練習しておきます!」ロングツーリングに、私の250TRは耐えられるのだろうか。ふとそんな思いがよぎった。自分の体力は?急に不安になった。そもそも、遠出は考えて...
創作

彼らの旅 私の旅 250TR

(画像はグーバイクよりお借りしました)「おー、来たな」「おー、来たわよ」「で、どうなのさ、250TRの調子は」「金ちゃんは、すこぶる快調よ」「それはなにより」「いっちょまえにフューエルインジェクションだから、エンジンスタートも楽ちんだし、エ...
とあるbarの物語

彼らの旅 私の旅 新たなる旅立ち

約2週間のbarの留守番を終え、心にぽっかり穴が開いたような気がした。旅をするオートバイ乗りたちを迎え、ひと時を共にバーで留守番として過ごした。そして彼らを見送った。パート仕事との掛け持ちで疲れていたが、私も旅に出たくなった。パートの有給を...
創作

彼らの旅 私の旅 Wと48

マスターは久米島で思ったことを、簡潔に私たちに教えてくれた。「生きてて良かったっすね」と1人が言った。「ほんとほんと、いまは可愛い息子もいるし」ともう1人が言った。「そう、そう、その通り。鹿児島港に着いてから広島に向かって走ってる時、ずっと...
とあるbarの物語

彼らの旅 私の旅 帰還

久米島から沖縄本島へ戻ったマスターは、再びとんずらさんとK君と合流した。首里城ほか観光施設を巡り、公設市場の酒場で三線を聞きながら沖縄最後の夜を飲み明かした。二日酔いを抱えたまま、3人は那覇港からフェリーで鹿児島港へ戻った。とんずらさんとK...
日記

乗らない理由は1万も2万もある(創作ではないです。ただの言い訳です)

「乗らない理由は1万も2万もある」そう言ったのは、横浜ケンタウロスの今は亡きBOSSだ。「バイクに乗らない理由ならいくらでもある だからこそ乗る理由が一つでもあるなら乗るべきなんだ ただ一度だけ持ってる力をふりしぼってな」その言葉は「ばくお...
創作

彼らの旅 私の旅 自分の居場所

ブルさんは2日間手伝ってくれて、天気予報を確認すると東北道で帰って行った。別れぎわに、今年のSSTRには参加する予定だと言っていた。ギター弾きさんは今日もまた店の奥でギターを弾いている。店にいる間、新曲が2曲できたそうだ。弾き語りは店の客に...
とあるbarの物語

彼らの旅 私の旅 走るために生まれたものが・・・

「なんか、マスター、鼻声だったけど風邪ひいたのかしらね」「まあ、暖かいって言ってもまだ沖縄も冬だからね。油断したんじゃないかな」明日はヒーローさんが帰る日だ。ミリオンさんも帰ってしまう。また寂しくなる。2人とも新幹線移動ということで、一緒に...