2021年6月26日(土)
過去を回想しつつ思ったこと。
ツーリングはソロがいい。
先月、公道再デビューを果たすまでは、不安でいっぱいで人に頼ろうとする気持ちが大きかった。コロナ禍で友人たちに会えず、人恋しさもあったかもしれない。
しかし、よくよく考えてみると、再びオートバイに乗ろうと思ったきっかけは、気に入った場所で気が済むまでそこに居たいと思ったからだ。
そんなことを共にできる他人(身内も含めて)はどれほどいるだろう?ほぼ皆無ではないか?人と関わるためには、どちらかが相手に合わせる場面が多々あるのが一般的ではないかと思う。
そうではなく、自然に共に居られる相手がいたとしたら、ソウルメイトとかそういった類の特別な相手かもしれない。一生大事にすべき、いや、生まれ変わっても大事にすべき相手だ。
話が逸れてしまったが、ツーリングはソロがいいという理由は、自分の場合二つある。
一つ目は前述の通り、自分だけの時間を確保するため。自由でいるために、あえて孤独でいること。
二つ目は安全のため。
例えば、二台でツーリングするとする。自分が前を走るとする。見られているという緊張感と意識過剰状態で居心地が悪く、バックミラーを見ることが増え、集中力が落ちて前横への注意が散漫になって危険だ。
自分が後方を走るとする。依存心が強く生じて、前を走るライダーの背中ばかり追ってしまう。前後横、全方向への注意力が散漫になる。
加えて、どちらの場合も、自分のペースというものを維持することが困難だ。
そして一番危険なのが、前を走るライダーが男性の場合、たぶん惚れてしまう可能性が高いことだ。
ただし、誰でも惚れるのかというとそうではない。そもそも、一緒に走ろうと思う時点で好意を持っている相手でなければ共には走らないだろうから。
気軽に誰かと一緒にツーリング、それは自分の場合にはほとんどありえない。例外として、お互いに性別無視で付き合える相手がいれば、話は別かもしれないけど。
昔現役だった頃に入り浸っていたバイク屋で、一目惚れした人がいた。その人がある日ぽつりと言った。
「いつも一人なんだね。誰かと一緒に走らないの?」
あなたと一緒に走りたいとは言えなかった。その人は妻子持ちだったので、深入りはしたくなかったのだ。前を走る背中を見たら、きっともっと好きになっていたことだろう。一緒に走らなくて正解だったと思う。
女性ライダーの皆さん、お気をつけください。
(写真は山形県か宮城県。ラストの写真は知らない人と過去の愛車)
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