バイク再び その三(Mar 30, 2021)


 

2021年3月30日(火)、再びオートバイで公道デビューする準備は、まったく進んでいない。

 

いや、あとはグローブとジャケットを買って、レンタルをやっているショップへ行くだけで良いのだけど。

 

もうレンタルバイクの会員登録は済んでいるし、無料チケットも利用申し込みと同時に適用されるようにしてある。

 

ひとつは季節を待っている。もうひとつは、自分の心の準備が整うのを待っている。あとひとつは、サポーターの登場を待っていたりするのかな・・・

 

しかしである。バイクレッスンの自己紹介中に、とにかく走れ、辛くても・・・と心の中で熱く語っていたのは自分だ。自分こそ一人でなんとか走れ、と言いたいところだが。

 

バイクレッスンに参加していた、一人の印象的な女性がいた。上下革のカッコいいライディングスーツに身を固め、そしてそれはしっかりと似合っていた。

 

しかし、自己紹介で語られた話には、正直驚いた。レッスンには二度目の参加であること。そして、新車で購入したオートバイを、ガレージからほとんど出したことがないという話。

 

怖いのだと言う。二輪の免許を取り、きっとフルカウルのかっこいいマシーンも買い、ヘルメットとライディングスーツとブーツも揃え、あとは走り出すだけだったのだろう。

 

そうして2年が経ち、3年が経とうとしているのだとか。何とかしたい、走りたいという気持ちでレッスンに参加しているのだとか。公道を走るのは20年ぶり以上になる自分だってそうだ。本音を言えば、やはり怖い。不安だ。

 

そんな思いで考えたのが、ボランティアサポートライダーだ。彼女や自分のように、一歩前に進めない初心者、あるいはご無沙汰ライダーの公道デビューをサポートしてくれるベテランライダー派遣システム。

 

彼らはオートバイメーカーの無料講習を受け、認定されてボランティアライダーとなる。事故対応、マシーントラブル、ライディングテクニック等々、サポーターに必要な知識と技術を身に付ける。あとは、必要に応じて未熟なライダーの元に出向いていくだけだ。

 

寂しい話だが、一人で自由に走りたいという夢を見てライダーを目指した者には、オートバイ仲間というものがたぶんいないから、彼らのような存在の需要はありそうな気がしている。

 

彼らに、何か名前を付けるといい。ものすごくさりげなく、そしてとてもかっこいい名前を。どんな名前がいいだろう。

 

そこまで面倒を見てやらないといけないのか、とも言われそうだが、人の力が必要な場合ってあると思うし、助けてもらうことを恥じる必要もないと思う。

 

何もかも一人でやろうとすることを、なんとなく理想としてきたけど、どういうわけか最近は考えが変わってきた。コロナのせいだろうか。友人たちとさえ自由に会えず、妙に人と会いたい気持になっている。

 

サポートライダーを目指す人がいたとして、彼らにとってもそれは喜びにつながることなのではないだろうか。自分が好きなことで人の役に立てるって、かなり素敵なことだとも思う。しかも、お金目当てではないという点でも。そんなシステムがあったらいいなと、最近の自分は妄想している。

 

2021年31日(水)、仕事の件でいろいろあって、衝動的にグローブを注文した。コロナのせいで新しい仕事の出勤日が延期になったのだ。また一歩前進した。そして、考えた。一人でも平気なんじゃないか?心も一歩前に進んだ。

 

追記(9/12)

 

サポート隊のネーミングが浮かんだ。

「MOTOダチ作戦」

(米軍のパクリ)

 

★写真について

基本的にこのブログ全体の写真は99%オリジナルなのですが、このシリーズの第1話と3話の写真は、ヤマハさんが撮影して下さったものを使用しています。

 

 

 

 

 

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