彼らの旅 私の旅 旅の予感

「みんなで北海道か。それもいいな」

「なんか、ワクワクしちゃうわね」

「私もっともっと練習しておきます!」

 

ロングツーリングに、私の250TRは耐えられるのだろうか。ふとそんな思いがよぎった。自分の体力は?

 

急に不安になった。そもそも、遠出は考えていなかった。ひたすら練習と勘を取り戻すこと、近場のショートツーリングが目的だったのだ。

 

「北海道かぁ」
「なんだ、急に弱気な声で」

「ロングツーリングを考えると、なんか急に不安になっちゃって」
「うーん、そう言われればそうとも言えるか」

「俺のバイクが900cc、彼女は400cc、とんずらさんとKくんは675ccだからなぁ」
「かなりの差があるわね」

「ロングは無理っていうよりは、1人なら平気だろうって感じかな」
「そうよね・・・単独行動になっちゃうわね。宿や食事のお店で合流っていうのもいいかもしれないけど」

「そうだな。カモシカくんはマスツー向きじゃないしな」

「ところで、いつからカモシカくんになったのかしら」

 

「まあ、いいじゃないか。さ、食え」

「ごまかして。まあ、いいわよ。いただきます」

 

「今日はタコウィンナーがたくさん乗ってるんですね」

「そりゃ、美女2人にはサービスするさ」

 

「ねえ、留守番さんたちも誘ったらきっと楽しいでしょうね」

「そうだな。しかし、大きな話になっちゃうな」

 

「またみんなで飲みたいわ。きっとみんな気が合うはずよ」

「だろ、俺の知り合いはいいやつばかりだからな」

 

 

つづく ねむい

 

 

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