近況報告(実話編) 250TR 納車&初ツーリング

いつも見守っていただき、ありがとうございます。

ご報告が遅くなりましたが、このたび無事にKAWASAKI 250TRが納車されました。

6月8日(土)朝起きたら疲労感が顔に貼り付いていました。やばいなあ、疲れてるなあ自分。そう思いながらも、ヘルメットやブーツ、ジャケットを持ち、バス停前のコンビニで疲労回復ドリンクを飲み干し、いざ、レッドバロンへ。

待ちかねていたセールスさんとリーゼントぴかぴかバッチリきめた店長が、笑顔で迎えて下さいました。空にはブルーインパルスの音が響きわたる気持ちのいい風が吹く、好天の一日です。

書類やらスマホやらとの長い戦いの末、赤いおじさんのセールスさんが、細かくバイクの説明をして下さり、荷物積みまで手伝って下さいました。過保護~(笑)しかもガソリンはほぼ満タンに入れてて下さったようです。

身支度を整え、ただのお婆さんは勇ましく変身です。3年前レンタルバイクデビューの時に買いそろえた、ヤマハのコスパの良いヘルメット、メルカリで買った3シーズンジャケット、エルフのブーツ。

いざ始動。赤いおじさんちを中心にクルクルと何度も走って自分を慣らします。バイクは異常なし。自分の右左折がぎこちない等々ありましたが、なんとか走れそうかな。ということで、セールスさんに挨拶して、目的地へ向かいます。

事前に近くにある神社を探して見つけておいた熊野那智神社へ。八咫烏がいるという神社です。熊野大社への信仰が厚い老婆のために勧請された神社とのこと。もともとは羽黒飛龍大権現が祀られる神社でしたが、合祀されたとのこと。

海まで見渡せる高台の清々しい神社でした。そういえば、以前行った母がとても良い神社だったと言っていたような記憶。自分で行ける場所ではないので、聞き流していました。

 

「バイクの置き場所はそこで良いですか?狭くないですか?」

「大丈夫です!私がでかいのです」

 

八咫烏のお社の前で、大柄の冗談のわかる神職さんが、色鮮やかな衣装でありがたい祓詞を唱えて下さいました。少し強めの風が吹く中、有り難い気持ちでいっぱいになりながら頭を垂れていました。八咫烏のキーホルダーとステッカー、反射バンド、お守りを渡されました。

その後は、道に迷いながらもほぼ頭に記憶させていたルートで、家から遠い駐車場へ向かいます。無事到着して、慣れないチェーンロックと格闘し、やけに派手なレッドバロンのカバーをかけ「またね」と言ってバイクとお別れです。

ちなみに、タンクの色はキャンディーゴールド、オレンジにしか見えないですが金色だそうです。太陽のイメージかなと思い「ティーダ」と名付けました。沖縄で太陽のことをティダと言うそうです。

 

帰り道に、ぷちやという小さな駄菓子屋があるので寄ってみました。ランチがまだだったので、名物広島風お好み焼きをいただきました。

6月10日(月)早朝から軽くツーリングすべく、4時半に起床。外は小雨。天気予報では曇りだったのに。諦めて二度寝しようとしたけど起きちゃいました。天気予報は昼前から晴れ?

 

予定より2時間遅れで、とりあえず自転車に荷物を積んで30分走行、徒歩10分の駐車場へ。ヘロヘロの疲労感。不安なので途中のコンビニで、リポD注入。

 

チェーンロックとカバーを外し、荷物を積み、いざ出陣です。目的地は前日地図を記憶した作並温泉。記憶した道から一本ズレた道を直進、渋滞無しで快調。しかし、信号待ちでエンスト。その後も数度エンスト(汗)

幸いにも渋滞無し。ローカル55線にもすんなり進む。エンジンその他、様子を感じながら前に進む。更に途中曲がる道を間違え、ミニストップでトイレ&ソフト&レッドバロンに電話。空はいつの間にか真っ青&白い雲。

「発進時、クラッチ握ってローギアでアクセル戻すとエンストするんですけど・・・」

「クラッチゆっくり離して下さい。あとアクセル開け気味にして」

「は?あ?そうですね・・・」

※その後、停車する時もブレーキング&クラッチ握ってローギア、アクセル戻したときにエンスト症状あり。

 

というわけで、エンジンのご機嫌を取りながら、アクセル開け気味でストップ&ゴーを繰り返し、右折時は煽りにも思われそうなエンジン空ぶかし状態で、なんとか目的地へ到着。

若女将が感じよく出迎えてくれる、知る人ぞ知る作並温泉へ。空はグレーの雲。1人露天風呂に入っているうちに雨。バイクですか?そうなんです、25年ぶりで・・・人生最後にもう一度と思いまして・・・女将は笑顔で見送ってくれました。

 

女将と軽い会話の後、近くの道の駅でお弁当とお茶。バイクは大木の下で雨宿り。隣の自立支援施設のお兄さん約2名がかわるがわるバイクを遠くから見ている様子。小ぶりでレトロな250TRではあるけれど、彼らの心を捉えたもよう。

おむすびを食べ終える頃、雨が上がる。一生懸命走る。頑張ってもスピードは出すぎない、スタート時は車をぶっちぎりで進む。40キロ~60キロがちょうどいい。

 

ブレーキをかけながらアクセルを少し開けたままロー、そしてニュートラに。アクセル少し開けながらクラッチ切り、ローに入れてスタート、その繰り返しで帰りはエンスト無し。無事、駐車場に到着。

 

駅にとめた自転車で帰宅。いろいろあったけど、楽しかった。またバイクに乗る日々が訪れたことが、異世界の出来事のようでまだ現実感が薄い。走っている時も、道のこと、バイクの状態のことに集中していて、感動や感傷に浸るという余裕は無かったです。

ただ、風は気持ちよく、ふと視線を移動すると空の青さや白い雲、山や田んぼの美しさが目に入るのでした。

 

そして思うのでした。エンストを繰り返したにもかかわらず、この美しいバイクが好きだなと。

 

 

つづく

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