過去三度経験したバイク事故は以下の通りだ。
事故その1
片側4~5車線の仙台市内中心部のバス停密集地点にて、バスを除けて加速し車線変更直後、前方乗用車急減速のため追突。
バイク、乗り手ともにかすり傷と打撲。追突した車はほぼ無傷だったが、運転者むち打ちと言い張りこちら側の保険で処理。ほぼ一方的に負けた。
事故その2
深夜、観音崎へ向かう途中の横須賀市あたりの片側2車線路。左車線の路駐車の右側をややスピードを出して走行中、右車線から急に路地へ左折してきたタクシーの横っ腹に追突。
派手に転倒というか飛んだ。頭部数回バウンド。追突するまでのごく短い時間はスローモーションのようだった。ぶつかった瞬間から路上に転がるまでの記憶無し。
いちおう救急車に乗った。やはり救急隊員は男前だったし優しかった。
右足首付近強打撲、足親指から出血。念のためCTスキャンをうけたが、後日の結果は異状無し。バイク全治一週間。右足首打撲の箇所は今でもたまに痺れる。
相手は女性タクシードライバー。路上で自分は悪くないと言い張る二人の女のみっともなさ。思い返すほど恥ずかしい。
タクシー会社の契約保険会社との交渉数度。一歩も引かず戦い、勝った。交渉時のお茶、食事、そして賠償金100%。
事故その3
横浜桜木町駅横ガード下。信号赤のため先頭に出ようとすり抜け中、路肩白線外側でウインカー上げずに停止中の車の左側ドアが開き突っ込む。
事故後間もなく、警官多数現場へ。警官に事の次第を煩く訴えるヘルメットをかぶったままの女性ライダーをたしなめる冷静な警官。
「いいから黙ってなさい」
横浜の警官たちは、私を黙らせるだけの独特の雰囲気があった。映画かドラマのような人物ばかりだった。
バイク、乗り手ともに軽傷。徒歩で近くの病院へ。バイクはその後近くのバイク屋に取りに来てもらったのだったか。ちなみに、横浜では有名なケンタウロスというバイク屋だ。
警官の調べで路肩白線の車道側で追突したことが判明し、相手方保険会社との交渉譲歩せず、100%勝ち取る。
以上、ぜんぶ私が突っ込んでいるが、たった一人で戦い抜いた。危機に陥りながらも、いつもどこか冷静な自分がいた。
違反その1
松島へ向かう利府街道だったか、白バイのネズミ捕りに捕まった。時速65キロくらいで、たった5キロオーバーくらいだった。
白バイ隊員の応対は簡潔かつ明瞭だ。素直に指示に従った。
口答えは一切しなかったが、白バイ隊員の顔を見ながら、心の中では呟いていた。
同じバイク乗りなら見逃せよ・・・
違反その2
東京都心の環状線。仙台からどこへ向かっていたのだったか、疲れ果てていたはずだ。
片側3~4車線くらいか、交通量が多くて白線など見えやしない。右折する交差点に差し掛かかる寸前には直進車線にいた。あわてて車の間をすり抜け、右折車線に移って右折直後。
普通の警官に煩い笛と身振りで止められた。通行帯違反だと言う。何だそれは?聞いたこともない。
納得いかず説明を求めたが、十分な説明のできない警官に苛立ち、同じく感情的になっていた警官と約1時間口論となる。
警官はこの道を走ったのは初めてではないだろうと、旅の荷物を積んだ仙台ナンバーの私に言い張った。言葉にはしなかったが、バカとしか思えなかった。
口答えする前に泣けばよかったのだ。旅の途中で道の事情が分からなかったのだと。そのほうが感情的にも、財布の中身的にも1%くらいの明るい可能性はあったかもしれない。時間を無駄にした挙句、罰金を取られてしまった。
違反はまだまだあったと思うが、記憶する3度の事故で骨折することもなく、それ以外の多数の事故未満も無事切り抜けてこられらたのは、奇跡的なことだ。
神仏、ご先祖様、見えない大きな存在に守られていたとしか思えない。
感謝。
※写真の中の人物は私ではありません。当時のバイク屋の仲間たち。
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