国道45号線・尻屋崎(Sep 1, 2021)

 1988年4月某日

 

仙台から、国道45号線で青森県の三沢基地を目指して旅をした。ほぼリアス式海岸に沿った、思いのほか長い道程だ。

 

目的地の三沢基地には叔母家族がいて、毎日ぶらぶらしているなら遊びに来いと言われたのだと記憶する。

 

しかし、三陸海岸沿いを走り始めたところで雨に降られ、かなりの疲労もあって、旅館だったか民宿だったかに飛び込んだ。

 

その時の話は、既にこのブログの他のページに綴ってある。宿の同年代の女性に「自由でいいですね」と言われた話だ。

 

その後、どこをどう走ってどのように叔母の家に着いたのか、復路はどこを走ってきたのか、ほとんど覚えていない。たぶん、最短で帰宅するために、国道俶4号線をひたすら南下したのだと思われる。

写真の数も多くはない。ポジフィルムのマウントに年月をメモしてあったので、何年の何月のことだったのかがわかるのみだ。

 

海沿いを走って、存分に海を見て走ることができるとイメージしていたが、リアス式海岸に沿った道というのはそうはいかない。

 

岬と漁港の町と海岸沿いの道が、セットとなって繰り返し現れる。つまり、海の見えない道と、海が見える道とが交互に現れるのだ。

 

国道45号線で、海を存分に見ることのできる場所は思った以上に少ない。国道を逸れて、岬や漁港、海岸へ続く脇道へ逸れないと、写真のような海を見ることができない場合も多い。

 

面白いと言えば面白い道と言えるだろうけど、目的地に急ぐ心があるといいかげん苦痛になってくる場合もある。

 

走っても走っても目的地にまだ遠い、とにかく疲れた、そんな旅だったような気がする。

 

時間的な自由はたくさんあったのに、お金と心にゆとりが無かったのだろう。

 

三沢への分岐点を通り過ぎて尻屋崎を訪れていたことは、写真が無ければ思い出すことは無かっただろう。
 
シリヤ崎、異国情緒のある地名だ。アイヌ語の地・山・絶壁・岸が語源とのこと。
 
今のところの最後の愛車、TT250と共に旅をした記録。東北を走った最後の年だったかもしれない。
 
★国道45号線(現在)
510.8Km
起点:宮城県仙台市青葉区 勾当台公園前(北緯38度15分58.53秒 東経140度52分19.07秒)
終点:青森県青森市 青い森公園前( 北緯40度49分25秒 東経140度44分28.6秒)

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました