2021年7月25日(日)
国道4号線バイパス(宮城県仙台市あたり)をオートバイで走る時は、いつも燃えていた。
車の集団を交わして先頭に出るために右に左に車線を変えて、前を走る車を抜きに抜いた。信号待ちではすり抜けをして先頭に出た。
それは、まったく自分らしくない走りだった。いや、潜在意識では戦闘的なな面も秘めていたのかもしれないけれど。
本来の自分は、40キロ~60キロ程度でゆっくり風景を見ながら走るのを好んだ。前にも後ろにも車がいない道で開放感にひたるのが好きだった。
あるいは、どこまでも安定した走りを続ける長距離トラックの後ろを、距離を開けて走るのが好きだった。特に夜の道では、何とも言えない安心感があった。
それなのに、国道4号線バイパスではどうしたことか、人格が変わったかのような走りをするのだった。
それがなぜだったのか、ふと今わかったような気がした。
国道4号線バイパスは、バイパスでありながらも信号と横断歩道がけっこう多い。
そのたびに、車ののろのろ運転に付き合って、半クラでバランスを取りながら低速走行するわけにはいかないのだ。
そんな指の力とバランス力など持ち合わせてはいない。それを回避するためには、前に前に出るしかないのだ。
ぶっちぎりで前に出る、それが国道4号線バイパスでの私の走りだった。
過去の思い出をどんどん放出してしまおうと思う。今本当にバイクに乗りたいのか、単に過去が懐かしいのか、それが知りたい。
★一枚目の写真は、岩手県の4号線。二枚目の写真は4号線を南下して6号線に逸れ、さらに南下した相馬あたり。
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