2021年6月27日(日)
昨日ブログを更新してから、沖縄を走った時のことを思い出していた。
とあるユースホステルで出会った、同じ東北地方から旅をしていた青年のこと。
その話の一部は、ちょっと前のブログに綴ったけど、ほんのちょっとの間だけ沖縄で一緒に過ごした。
梅雨の頃だったのだろうか、雨降りの日も多かったような記憶がある。
沖縄の雨は半端ではない。バケツ、いやタライ、いや、雨水の溜まった大きな雨雲をそのままひっくり返したような大量の水が落ちてくる。
青年と海で遊んだ帰りだったのか、日が暮れる頃、そんな雨が降った。
もう、前も後ろも横すら見えない。道路の白線も何も見えない。
青年は、自分が前を走るから付いて来いと言ってくれたのだったかな。
ユースホステルに無事に着くまで、私の目に見えていたのは、青年のオートバイの赤いテールランプと路面から跳ね返ってくる大量の水飛沫だけだった。
どれほど前を行く青年が頼もしく思えたか。タンデムで後ろに乗るよりもずっと強い信頼感が生まれていたのではないかと思う。
そんな青春もあったのだ。
だから雨は嫌いではない。
(写真は東北のどこかと、当時の土砂降りの沖縄)
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